Toto BMW COLUMN Toto BMW COLUMN


1シリーズ 安全装備の充実などによるボディの大型化により、「小型車」とは言えなくなってきた3シリーズに変わり、コンパクトなBMWとして開発されたのが1シリーズです。日本でのデビューは2004年で、コンパクトなCセグメントのBMWとして人気を博します。2019年にデビューした3代目では、初めて駆動方式がFRからFFに変更されました。2シリーズ 1シリーズが2代目からはハッチバックボディのみの設定となったため、クーペやカブリオレといったモデルは2シリーズとなりました。コンパクトかつ流麗なデザインは扱いやすいスタイリッシュなモデルとして高い評価を得ています。
3シリーズBMWの主力シリーズであり、プレミアムスポーティーセダンのお手本ともいうべきモデルが3シリーズです。2002、通称「マルニ」の血を受け継ぎ、1975年にデビューしました。端正なセダンでありながら「走り」の楽しさを忘れない3シリーズは、BMWの思想を具現化したモデル。また2代目の「E30」、3代目の「E36」、4代目の「E46」といったコードネームで呼ばれることが多いのも、3シリーズを愛するファンがいかに多いかを物語っています。 4シリーズ 2013年にデビューした3シリーズのクーペバージョンが4シリーズに、なります。質実剛健で端正なイメージを持つセダンモデルである3シリーズとは異なり、ラグジュアリーで流麗なそのスタイルは、見る人の目を惹き付けてやみません。
5シリーズ 3シリーズと並び、ノイエクラッセから脈々と続くBMWのメインストリームを構成するのが5シリーズ。1972年デビューと現在発売されているBMWの中では最も長い歴史を持ち、スポーティーさと高級感を高い次元で融合させたモデルとして、世界中で人気のあるアッパーミドルサルーンです。3シリーズと同様に、3代目の「E34」、4代目の「E39」、5代目の「E60」というコードネームで呼ばれることが多いのも5シリーズがBMWを代表するモデルという事を表しています。 6シリーズ 世界一美しいスポーツクーペ「3.0CS」の後を継ぎ、1977年にデビューしたのが6シリーズです。初代E24はシルキーシックスと呼ばれる直列6気筒エンジンを3.0CS譲りのボディに搭載し、やはり「世界一美しいスポーツクーペ」と賞賛されました。	いまだにこのE24が最高!というマニアの方が多いのもうなずけます。その後一旦モデルとしては姿を消しますが、2003年に5シリーズのクーペバージョンとして復活。2017年からはグランツーリスモとして販売されています。
7シリーズ BMWのフラッグシップモデルとして1977年に誕生したのが7シリーズです。最高級の名にふさわしく、ゆったりとしたボディサイズと最新の機能を搭載し、ショーファードリブン(運転手付の車)用途としてロングホイールベースバージョンも用意されます。ただそこは「駆けぬける歓び」がモットーのBMW。最高級サルーンといっても自らハンドルを握れば、目の覚めるような走りを体感できる「別世界」にドライバーを連れて行ってくれるのです。 8シリーズ 1990年に発売された初代モデルは流麗で大柄なクーペボディにM1譲りのリトラクタブルヘッドライト、5LのV12エンジンを搭載するという贅沢な仕様でしたが、あまりのバブリーさにユーザーがついて行けず、1999年に一旦モデルが終了します。その後大型のクーペとして6シリーズが復活したため、しばらく日の目を見ることはありませんでしたが、2018年に復活!大柄なボディでありながら高い運動性能を持つハンドリングマシンとして、人気を誇っています。
Xシリーズ BMWが誇るプレミアムSUVがXシリーズです。今でこそ各メーカーがこぞってSUVタイプの車を販売していますが、そのパイオニアとなったのは2000年に販売された初代X5。SUVらしく高い車高ながら、BMWの名に恥じぬ優れたハンドリング性能を持ったX5はたちまち市民権を獲得。プレミアムSUVという新しいジャンルを作り出し、多くの追随車を生みました。現在ではX1~X7までの7モデルが用意され、ユーザーの幅広いニーズに応えています。Zシリーズ ZシリーズはBMWのロードスターモデル。1989年に発売されたスペシャルモデルZ1に始まり、1996年から2002年まで販売されたZ3、1999年にデビューしたZ8などがありましたが、現在はZ3の後継であるZ4のみが販売されています。ロングノーズ、ショートデッキのノスタルジーあふれるスタイリングは、スポーツカーを愛する車好き垂涎の的です。
iシリーズ 世界一と言われるストレートシックスを擁するBMWであっても、ハイブリッド化、電動化という時代の流れには逆らえません。現在ではi3、i8クーペといった電気自動車、2・3・5・7・X5をベースとしたプラグインハイブリッド車を開発・販売しています。
Mシリーズ 「駆けぬける歓び」をモットーとするBMWの思想を、最も色濃く表現するのがMシリーズ。BMWの子会社であるM社(BMW M GmbH)がボディ・エンジン・足回り・エアロパーツなどをチューニングしたモデルであり、「サーキットに最も近い市販車」と言えるほどのパフォーマンスを発揮します。そのスタートは2代目の3シリーズであるE30をベースとした初代「M3」DTM(ドイツツーリングカー選手権)でライバルたちに勝つために製作された限定のホモロゲーションカー(レーシングカーのベースとするために一定数の生産が義務づけられたモデル)です。M3はその後E32、E46・・・と開発・販売され、現在はM4クーペが販売されています。また現在の最強モデルであるM5コンペティションは625psのパワーと76.5kgmという途方もないトルクを発生。外見はプレミアムセダンでありながら、0-100km/hの加速が3.3秒と、他のスーパースポーツカーを圧倒する超弩級の性能を発揮し、まさに究極の「羊の皮を被ったオオカミ」と言える1台となっています。その他1~8、Xシリーズといった各モデルにもMシリーズが設定され、普通のモデルでは満足できない走りにこだわるユーザーを満足させています。
BMWとモータースポーツの歴史 「走りを楽しむ車」を標榜するBMWとモータースポーツの関係は深く、特に市販車に近いツーリングカーレースであるDTM(ドイツツーリングカー選手権)には積極的に参加しています。70年代には2002tiや3.0CSLでポルシェやフォードと、80年代から90年代にかけては635CSiやE30のM3でメルセデス・ベンツの190E 2.3-16などと激闘を展開。その他「エンジン屋」のBMWとして、F1チームにエンジンを供給2008年のカナダグランプリでは優勝を飾っており、またMINIで参加しているダカールラリーでは2012~2015に4連覇を達成するなど、大活躍をしています。
全ては 「駆けぬける歓び」 につながる 航空機用エンジンメーカーから出発したBMWの歴史、各モデルの生い立ち、モータースポーツでの活躍などを見てきました。それらの全ては「今」「現在」のBMW各モデルを駆ったときに感じられるエンジンのスムーズさ、切れのよいハンドリング、スポーティーな足回りといった「駆けぬける歓び」につながっています。皆さまもBMWのハンドルを握った際、今回ご紹介した歴史に想いを馳せてみてください。
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