【新型】BMW1シリーズ(F70)はどう変わった?変更点や注目ポイントを解説

BMWの1シリーズは、運転しやすく使い勝手が優れたハッチバック形状。価格もリーズナブルで、手に入れやすいモデルとして人気があります。

そんな1シリーズが、2024年11月にフルモデルチェンジを実施しました。

そこで本記事は、新型1シリーズの特徴や、先代と比べてどう変わったのかについて詳しくご紹介していきます。

新型1シリーズの購入を検討されている方はもちろん、1シリーズに興味がある方も、ぜひご参考ください。

BMWの1シリーズとは

まずは1シリーズについてご紹介していきます。

1シリーズは、BMWの中で最もコンパクトなハッチバックモデル。運転しやすく価格もリーズナブルであることから、BMWのエントリーモデルとして位置付けられています。

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1シリーズが登場する以前は、3シリーズや5シリーズなどといった、ミドルクラス以上のモデルを中心に展開していました。

しかし、次第に3シリーズや5シリーズはモデルチェンジ毎に大型化や高級化が進み、手軽に運転できる車ではなくなっていきます。

そこでBMWは、新たにコンパクト路線へと方向性を定めた「3シリーズ・コンパクト」を発表。3シリーズが持つプレミアムな内外装や走行性能はそのままに、日常での使い勝手を重視した、コンパクトなモデルとして人気を集めました。

そして2004年に「3シリーズ・コンパクト」の後継として、エントリーモデルの「1シリーズ」がラインナップに加わります。

こうして1シリーズは、最も手に入れやすいBMWとして、瞬く間に人気シリーズの仲間入りを果たしました。

初代の1シリーズ( E81/E82/E87/E88型)は、コンパクトモデルとしては珍しいFR駆動を採用していたのも有名な話です。※2代目( F20/F21)以降は、車内スペースやコストの関係上、FF駆動へと変更されています。

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BMW新型1シリーズ(F70)はどう変わった?

新型1シリーズには、BMWの最新のデザインやテクノロジーが反映されています。

具体的にどのように変わったのか、詳しくご紹介していきます。

エクステリア

新型1シリーズは、先代と比べてヘッドライトやキドニーグリルが薄く、よりシャープな顔付きへと進化しています。

標準装備のアダプティブLEDヘッドライトは、ライトアップ時にサイド部分が青く光る仕様。グリル内のスリットは、横だけでなく斜めにも入れられています。※120/120 M Sportが対象。

また、ボンネットやドア、サイドパネルには立体的なプレスラインが入り、リアドアCピラー付け根の「ホフマイスターキンク」には、1シリーズを表す「1」の刻印も入れられています。

リアビューを見てみると、大型のリアバンパーと、立体的で力強いイメージの「LEDリア・コンビネーション・ライト」の組み合わせ。

なお、スポーツグレードの「M135 xDrive」には、4本出しマフラーが追加され、よりアグレッシブなデザインになっています。

インテリア

新型1シリーズには、近年のBMWのトレンドである大型の「カーブドディスプレイ」が採用されています。※「テクノロジーパッケージ」をお選びいただくと、ヘッドアップディスプレイも搭載されます。

コックピットのメーター部分は10.25インチ、インパネ中央部のタッチ式ディスプレイは10.7インチ。運転に必要な情報やナビやエアコンなどの操作はすべてパネル内で行えます。

また、シートはあえてレザーを使っておらず、スポーティな仕様になっています。※「M135 xDrive」はヘッドレスト一体型のスポーツシートも搭載。

もちろんアクセルペダルはBMW伝統のオルガン式を採用。繊細なコントロールがしやすいため、走りを追求する方にもご満足いただけます。

さらに、後部座席は大人が座っても足元がゆったりとした設計なのもポイントです。

センターコンソール後部にはエアコンの吹き出し口やUSBの充電口が設置されており、後部座席に座る人も快適にお過ごしいただけます。

ファミリーカーとしても十分活用できるモデルだと言えるでしょう。

収納能力

新型1シリーズの収納能力は、リアシート使用時で300L。シートを畳むと1,135Lまで拡大できます。※(「M135 xDrive」は380L※後席折りたたみ時1,200L)

「120」「120 M Sport」はハイブリッドシステムを搭載する関係上、先代よりも若干縮小(380L※後席折りたたみ時 1,200L)しています。ただし、リアシートは4:2:4分割式が採用されているため、利便性が落ちることはほとんどありません。

片方のシートを倒せば長物の荷物をそのまま積み込める上に、すべてのシートを畳むと、フラットに近い形になります

走行・燃費性能

新型1シリーズに搭載されているパワートレインは、以下の通りとなります。

120/120 MSport M135 xDrive 118i(前モデル)
エンジン種類 直列3気筒DOHCガソリン 直列4気筒DOHCガソリン 直列3気筒DOHCガソリン
ターボ形式 BMWツインパワー・ターボ・テクノロジー(ターボチャージャー) M ツインパワー・ターボ・テクノロジー(ツイン・スクロール・ターボチャージャー) BMWツインパワー・ターボ・テクノロジー(ターボチャージャー)
排気量(cc) 1,498 1,998 1,498
最高出力(kW〔ps〕/rpm) 115〔156〕/ 5,000 221〔300〕/ 5,750 103〔140〕/4,600
最大トルク(Nm/rpm) 240 / 1,500〜4,400 400 / 2,000〜­4,500 220〔22.4〕/ 1,480〜4,200
ハイブリッド方式 マイルド・ハイブリッド・テクノロジー ーー ーー
モーター最高出力(kW〔ps〕/rpm) 15〔20〕/ 5,500 ーー ーー
モーター最大トルク(Nm/rpm) 55 / 0〜2,000 ーー ーー
WLTCモード燃費(km/L) 16.8 12.5 13.8

今回からベーシックモデルの「120/120 MSport」にはマイルドハイブリッドが搭載されており、より滑らかで余裕のある走り出しが期待できます。

また、ハイブリッドシステムが搭載されたため、前モデルと比べて燃費が20%向上。お財布にも優しいモデルへと進化しています。

スポーツグレードの「M135 xDrive」には、300馬力を出力するツインターボエンジンと、独自の4WD技術「xDrive」を搭載。BMWらしいエンジンサウンドや、スポーツカーのような加速、コーナリングフィールがご堪能いただけるようになっています。

なお、標準ホイールのサイズは17インチですが、オプションによって最大19インチまで拡大することも可能です。

安全性能

新型1シリーズには、上位シリーズに搭載されている先進安全機能が標準で備わっています。

「アクティブ・クルーズ・コントロール」「レーン・コントロール・アシスト」「車線逸脱警告システム」「衝突回避・被害軽減ブレーキ」がドライバーをサポートし、あらゆるシーンで安全運転を実現。

「テクノロジーパッケージ」をお選びいただくと、時速60km以下で作動する「ハンズオフ機能」や、常時車内をモニタリングする「インテリア・カメラ」も搭載されます。

サイズ

120 120 MSport M135 xDrive 118i(前モデル)
全長・全幅・全高(mm) 4,370×1,800×1,465 4,370×1,800×1,450 4,370×1,800×1,450 4,335×1,800×1,465
ホイールベース(mm) 2,670 2,670 2,670 2,670
最小回転半径(m) 5.5 5.5 5.5 5.4
車両重量(kg) 1,735 1,735 1,845 1,665
乗車定員 5 5 5 5

新型1シリーズのサイズは、前モデルからほとんど変更はありません。ホイールベース、最小回転半径も変わらず、取り回しの良さも先代からしっかりと引き継いでいます。

日本の道路や駐車場事情に適したサイズで、運転しやすいお車であるのは間違いないでしょう。

価格

120 120 MSport M135 xDrive 118i(前モデル) M135i xDrive(前モデル)
車両本体価格(税込) 478万円 498万円 698万円 476万円 698万円

新型1シリーズのベーシックモデルの価格は、マイルドハイブリッドが搭載されたにもかかわらず、前モデルと比べてたったの+2万円高。

スポーツグレードの「M135 xDrive」に関しては、値段が据え置きのままとなっています。

名称

今回の新型1シリーズは「F70型」と呼ばれています。

  • 初代(2004年〜2011年)・・・E81/E87型
  • 2代目(2011年〜2019年)・・・F20型
  • 3代目(2019年〜2024年)・・・F40型
  • 4代目(2024年〜)・・・F70型

前モデルのF40型はディーゼルモデルもラインナップされていたため、モデル名の後ろに「i(ガソリン)」「d(ディーゼル)」と記号が付けられていました。

しかし、今回のF70型からディーゼルモデルが廃止されたため、モデル名に「i」「d」を表記されなくなりました。

  • 120/120 M Sport・・・ガソリン+マイルドハイブリッド
  • M135 xDrive・・・ガソリンモデル

BMW新型1シリーズ(F70)のグレード・詳細スペック

120 120 MSport M135 xDrive
全長・全幅・全高(mm) 4,370×1,800×1,465 4,370×1,800×1,450 4,370×1,800×1,450
ホイールベース(mm) 2,670 2,670 2,670
最小回転半径(m) 5.5 5.5 5.5
車両重量(kg) 1,735 1,735 1,845
乗車定員 5 5 5
ラゲッジ容量(L) 300(1,135※乗車時) 300(1,135※乗車時) 380(1,200※2人乗車時)
エンジン種類 直列3気筒DOHCガソリン 直列3気筒DOHCガソリン 直列4気筒DOHCガソリン
ターボ形式 BMWツインパワー・ターボ・テクノロジー(ターボチャージャー) BMWツインパワー・ターボ・テクノロジー(ターボチャージャー) M ツインパワー・ターボ・テクノロジー(ツイン・スクロール・ターボチャージャー)
排気量(cc) 1,498 1,498 1,998
最高出力(kW〔ps〕/rpm) 115〔156〕/ 5,000 115〔156〕/ 5,000 221〔300〕/ 5,750
最大トルク(Nm/rpm) 240 / 1,500〜4,400 240 / 1,500〜4,400 400 / 2,000〜­4,500
ハイブリッド方式 マイルド・ハイブリッド・テクノロジー マイルド・ハイブリッド・テクノロジー ーー
モーター最高出力(kW〔ps〕/rpm) 15〔20〕/ 5,500 15〔20〕/ 5,500 ーー
モーター最大トルク(Nm/rpm) 55 / 0〜2,000 55 / 0〜2,000 ーー
WLTCモード燃費(km/L) 16.8 16.8 12.5
車両本体価格(税込) 478万円 498万円 698万円

新型BMW1シリーズ(F70)はShonan/Toto BMWの各店舗でご試乗いただけます

新型1シリーズは、BMWの中で最もコンパクトなモデル。新たにマイルドハイブリッドを搭載し、軽快な加速力と高燃費を手に入れました。

日本の道路事情に適したサイズで運転しやすく、より気軽に「駆けぬける歓び」がご堪能いただけるモデルなのは間違いありません。

今回ご紹介した新型1シリーズは、Shonan/Toto BMWの各ショールームにも展示しております。

また、店頭での試乗会も行っており、事前にご予約いただければ、どなたでも新型1シリーズをご体感いただけます。

登場したばかりの新型1シリーズの魅力を、ぜひ存分にご堪能ください!

↓ご試乗予約はこちらから承っております。

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