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近年社会問題になっている「あおり運転」や、車上荒らし、事故に大きな効果を発揮するドライブレコーダー。
2023年の搭載率は50%を超え ており、トラブルの際の自衛策として、ドライブレコーダーの必要性が注目されています。
この記事では、ドライブレコーダーの役割や種類、装着時に貰える補助金についてご紹介します。
厳罰化された「あおり運転」の定義
ドライバーが「車を運転していて最近恐怖を感じること」としてあげられるのが「あおり運転による事故」です。
「あおり運転」とは、必要以上に前車との車間距離を詰めたり、周りの車を挑発、威嚇したりする危険な運転のことを言います。
「あおり運転」の取り締まりは強化されている
「あおり運転」自体は、車社会が始まった当初から存在していましたが、やがて車の普及が進むにつれ顕在化していきます。
2017年になると「あおり運転」がきっかけによる重大事故の発生件数が増え、警察は取締を強化。
2020年6月30日には道路交通法が改正され、「あおり運転」を取り締まる「妨害運転罪」が制定されました。
「妨害運転罪」の取締り対象は、具体的に以下の10類型 と定められています。
- 車間距離不保持・・・車間距離を極端に詰める
- 進路変更禁止違反・・・急な進路変更を行う
- 急ブレーキ禁止違反・・・急ブレーキをかける
- 追越しの方法違反・・・危険な追い越し
- 通行区分違反・・・対向車線にはみ出す
- 警音器使用制限違反・・・執拗なクラクション
- 減光等義務違反・・・執拗なパッシング
- 安全運転義務違反・・・幅寄せや蛇行運転
- 最低速度違反・・・高速道路での低速走行
- 高速自動車国道等駐停車違反・・・高速道路での駐停車
上記に当てはまる違反1回で免許の取り消し処分となり、最長5年の懲役や最大100万円の罰金 が課されます。
このように「あおり運転」を行うと大変厳しい処罰が科されます。
ドライブレコーダーの映像での自衛と証拠の保管
上記のように「あおり運転」が明確に「妨害運転」として定義付けられたものの、実際に被害や事故に遭った時の証言だけでは適正に判断されないことがあります。
そこで活躍するのがドライブレコーダーです。
ドライブレコーダーによって事故当時の映像を記録することで、これまで曖昧だった事故時の様子をありのままの状態で確認することができます。
これにより、事故検証を公正に行うことができるため、不要な過失割合を防ぐことができます。
また、ドライブレコーダーで常に周りの状態を録画している状況は、「あおり運転」や車上荒らしの抑止効果もあります。
ドライブレコーダーの購入で補助金が貰える自治体も
ドライブレコーダーは数千円程度で販売されているものもありますが、前後カメラ付きで画質も優れているものとなると、数万円単位となります。
そう考えると、なかなか購入に踏み込めない方も多いのではないでしょうか。
しかし、自治体によってはドライブレコーダーの購入に補助金を出しているところもございます。
補助金の補助率は地域によって異なりますが、おおよそドライブレコーダー導入経費の1/2〜1/3程で、上限は5,000〜20,000円 となっています。
もちろん自治体によっては実施していないところもございますが、補助金によって導入費用を少しでも賄えるのは大きな魅力ですので、購入を検討している方はぜひご活用ください。
ドライブレコーダーの取り付け位置
ドライブレコーダーはどこに取り付けても良いというわけではありません。
特にフロントガラス付近に取り付ける時は、誤った取り付けをすると違反になるため注意が必要です。
フロントガラスに取り付ける際は、以下の規定を守るようにしましょう。
- 前面ガラスの上縁からガラス開口部の実長の1/5(20%)以内の範囲
- 前面ガラスの下縁から150mm以内
上記以外にも後方や同乗者、ウインドウガラスやピラーの死角にも注意して取り付けなければいけないとされています。
ドライブレコーダーの種類
ドライブレコーダーは次の4つの種類に分けられます。
- 一体型・・・カメラとレコーダーが一体になっているタイプ
- 分離型・・・カメラとレコーダーが分離しているタイプ
- ミラー型・・・ルームミラーに取り付けるタイプ
- 360度(全方位)型・・・車の全方位を記録するタイプ
それぞれの特徴やメリット・デメリットを見ていきましょう。
一体型
カメラとモニターが一体となっており、フロントガラスの上部に吸盤や両面テープで取り付けます。
最もシンプルかつコンパクトな設計で、カメラの撮影範囲や画質はメーカーや種類によって様々です。
メリット
- 装着が簡単
- 価格がリーズナブル
- ドライバーの視界を妨げない
デメリット
- 周囲や後方の撮影ができない
- モニターやボタンが小さく操作がやり辛い
価格がリースナブルですぐに取り付けができるため、これからドライブレコーダーを取り付けようとお考えの方に最もおすすめです。
分離型
カメラとレコーダーが別々に設置されているドライブレコーダーです。
カメラはフロントガラスの上部に設置し、配線を使ってダッシュボード付近のレコーダーに接続します。
メリット
- 一体型よりもドラーバーの視界を広く取れる
- 2カメラタイプであれば後方の撮影も可能
デメリット
- 配線の設置が必要
- 通信不良などが起こる可能性がある
分離型は配線の引き回しが必要ですが、場所によってはノイズを拾って映像が上手く受信できないこともあるため、設置には専門の知識が必要です。
カメラ部分を極力小さくできるため、ドライバーの視界を妨げることはほとんどありません。
また、2カメラタイプであれば後方の撮影も可能ですので、「あおり運転」や追突事故対策をしたい方にもおすすめです。
ミラー型
ルームミラーにカメラとレコーダーを取り付けるドライブレコーダーで、ミラーの上からモニター付きのレコーダーを被せて設置します。
メリット
- 視認性が最も優れている
- 後方の確認もしやすい
デメリット
- ミラーの角度を変えると調整が必要
- サンバイザーと干渉する可能性がある
ミラーの角度を変えるとその都度カメラの調整が必要ですが、テールゲートやトランクにサブカメラを設置しておけば、ミラーに後部を映し出すことができます。
利便性が高いドライブレコーダーを求めている方におすすめだと言えるでしょう。
360度(全方位)型
広角カメラで車体の全方位を撮影するドライブレコーダーです。
フロントガラスやルームミラーに取り付けたカメラがぐるりと一周する形で撮影するため、ドライバーや車内の撮影も可能です。
メリット
- 車体側方の追突やすり抜けなども記録できる
- ドライバーや同乗者の撮影も可能
デメリット
- 後方の撮影には不向き
- 広角カメラであるため画質が荒くなりがち
広角カメラは他のドライブレコーダーと比べて画像が荒くなりがちですので、ピンポイントで捉えた映像や夜間の撮影には不向きです。
しかし、車内を撮影できるのはこのタイプの大きな特徴です。社用車にも多く採用されています。
もはや必須と言っても過言ではないドライブレコーダー
ドライブレコーダーの必要性や役割、機能や種類、補助金についてご紹介させていただきました。
今回ご紹介したように、ドライブレコーダーは「あおり運転」だけでなく、交通事故や車上荒らしにも有効な自衛手段であるため、今の時代には必須の装備となりました。
運転される方だけではなく、同乗される方を守るためにも、ドライブレコーダーの設置を検討してみてはいかがでしょう。
BMWでも、2種類のドライブレコーダーをご用意いたしております。
- Advanced Car Eye 3.0 Pro・・・モニター付きの一体型(リアカメラ付き)
- Advanced Car Eye 3.0・・・フロントカメラのみの一体型(リアカメラはオプション)
両タイプとも高解像度(2560×1440)のQHD録画ですので、夜間も明るい映像でご確認いただけます。
また、専用アプリを使えば、スマートフォンですぐに映像をご確認いただけます。
もちろん取り付けまで承ることも可能です。
ドライブレコーダーの取り付けをお考えであれば、ぜひお近くのShonan/Toto BMW ショールームまでお越しください。