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BMWは、モータースポーツ部門を担当する「BMW M社」(BMW M GmbH)と共に、多くの栄光を勝ち取ってきました。
もちろん現在もBMWのレース活動は続いており、そこで培われた技術は「Mモデル」をはじめとした様々な市販モデルにフィードバックされています。
そこで今回は、これまでのBMWのレースの歴史や、現在のレース活動についてご紹介していきます。
また、記事の後半では、当社が行っているモータースポーツ活動についてもご紹介しています。合わせてご覧ください。
※BMWは二輪部門もございますが、本記事では四輪部門に絞った内容でご紹介しています。
BMWのレースの歴史
まずはBMWのレースの歴史を見てみましょう。
黎明期から様々なレースで活躍するBMW
BMWのレース活動は、創業間もない黎明期にまで遡ります。
1916年に創業したBMWは、美しいフォルムを持つ「BMW 328」を発表すると、1929年に「アルペンラリー」で初優勝を飾ります。
また、1940年には世界で名高い「ミッレミリア」で総合優勝とチーム優勝の2冠を達成。当時は3位、5位、6位にも「BMW 328」が入賞するという、圧倒的な戦績を収めていました。
1960年には、車体重量がわずか約400kgの超軽量レーシングカー「BMW 700 RS」を駆るハンス・シュトゥックがドイツ・グランプリを制覇。1964年までに数々の勝利を収めました。
『BMW M社(モータースポーツ社)』の立ち上げでモータースポーツ部門も加速
レースで勝利を収めるうちに、BMWにとってモータースポーツは大きな原動力となっていきます。
しかし、当時のレース担当の部門は市販モデルの生産も担っていたため、事業が拡大するにつれて、徐々に両立することが困難になっていきます。
そこでBMWは、モータースポーツの専用部門「BMW M社(モータースポーツ社)」を立ち上げます。
当時最も成功を収めたMモデル
M社の設立後に最初に開発されたのが「BMW 3.0 CSL」です。
大型の空力パーツが装着され、心臓部には直列6気筒エンジンを搭載した本モデルは、1973年〜1979年までのヨーロッパ選手権で6度の優勝を果たし、大きな存在感を示します。
また、1978年には、初のミッドシップレイアウトのレーシングモデル「BMW M1」を開発します。
開発は決して順風満帆とは言えませんでしたが、「グループ4」のホモロゲーションを獲得用に市販化されると、「ドイツで最速のロード・スポーツ・カー」として伝説的な名車になりました。
そして1986年に登場したE30型M3は、ツーリングカー選手権に参戦すると、いきなり連戦連勝。翌1987年にはツーリングカー世界選手権のタイトルを獲得します。
F1への参入
BMWのレースの歴史を語る上では、F1参戦の話も欠かせません。
実はBMWは1960年代半ばからフォーミュラ2に参戦し、「高性能なエンジン=BMW」という印象を世に与えていました。
BMWは1980年にF1への参戦を発表すると、”エンジンの魔術師”パウル・ロシェ率いる開発チームは、デジタル制御による16個のバルブとターボ・チャージャーを搭載した800馬力のエンジンを作り上げます。
このエンジンを搭載したマシンを駆るネルソン・ピケは見事世界チャンピオンを獲得。1987年の撤退までに9度の優勝を記録します。
そして2000年には、再びエンジンコンストラクターとして復帰し「ウィリアムズBMW」「BMWザウバー」として2009年まで参戦を続けます。
ちなみに当時発売されたE60型M5やM6には、この時代のF1をイメージしたV10エンジンが搭載されていました。
そして現代のモータースポーツへと続く
現在のBMWは、DTM(ドイツ・ツーリングカー選手権)を始め、ル・マン24時間レースや、日本のSUPER GTに参戦しています。
また、BMWは「eスポーツ」にも関わっています。
「eスポーツ」は近年急激に発展を見せているジャンルで、自動車業界の発展の一役を担う存在とも言えます。
また、「eスポーツ」は運転免許を必要としないため、免許を持っていない方や、「リアルなサーキットはハードルが高い」と感じている方など、どのような方にも気軽にレースをお楽しみいただけます。
現在のBMWの主なレース活動
現在のBMWが参戦しているレース活動について、もう少し詳しく見ていきましょう。
- DTM(ドイツ・ツーリングカー選手権)
- ル・マン24時間耐久レース
- SUPER GT
DTM(ドイツ・ツーリングカー選手権)
DTM(ドイツ・ツーリングカー選手権)は、BMWの本国ドイツで開催されているツーリングカー選手権です。
2017年までは世界選手権の1つとして開催されていたWTCC(世界ツーリングカー選手権)に参戦していましたが、2017年一杯でWTCCが終了すると、DTMを主戦場とするようになりました。
2024年シーズンは「M4 GT3」で参戦した「Schubert Motorsport team」が見事シリーズチャンピオンに輝いています。
ル・マン24時間耐久レース
「世界3大レース」の一つに含まれるル・マン24時間耐久レースは、フランスのル・マン近郊にある「サルト・サーキット」で開催される全長約13kmのコースを24時間走り続ける過酷なレースです。
WEC(世界耐久選手権)のシリーズの一つとしてもありますが、もちろん丸1日走り続けるレースはル・マンだけ。しかもたった3人のドライバーでゴールまでタスキを繋ぎます。
BMWとしては、1999年にウィリアムズと共同開発したプロトタイプレーシングカー「BMW・V12 LMR」が総合優勝を果たしています。
2024年シーズンはハイパーカークラスに2台の「BMW M ハイブリッド V8」、LMGT3クラスに2台の「BMW M4 LMGT3」が参戦しました。
ハイパーカークラスの決勝では残念ながらリタイヤとなりましたが、決勝グリッドを決めるハイパーポールへの進出をかけた公式予選では、見事トップタイムを記録しています。
また、LMGT3クラスに参戦する31号車は、決勝レースでクラス2位を獲得しています。
SUPER GT
日本で開催される最も有名な四輪レースです。
国内のトップドライバーはもちろん、元F1ドライバーやル・マン24時間耐久レースを戦うワールドクラスのドライバーも参戦し、毎戦高度な争いが繰り広げられています。
また、SUPER GTは速度差の異なる「GT500」と「GT300」の2クラスが混走する独特なスタイルで行われるため、いたるところで追い抜きのシーンが見られます。
BMWとしては、2024年度にGT300クラスに「BMW M Team Studie」が参戦し、開幕戦で見事3位表彰台を獲得。その後もコンスタントにポイントを積み重ね、2024年シーズンはドライバー、チームランキング共に5位を獲得しています。
日本唯一のオフィシャルレース「BMW & MINI Racing」も開催
これまでご紹介してきたレースは、トップチームやトップドライバーが戦う舞台ですが、BMWはもう少しハードルを下げた参加型のレースも開催しています。
それが「BMW & MINI Racing」です。
「BMW & MINI Racing」では、
- M2 CS Racing Series
- MINI CHALLENGE JAPAN
の2クラスが開催されており、鈴鹿サーキットや富士スピードウェイなど日本を代表するサーキットを舞台に熱戦が繰り広げられています。
それぞれどのようなレースなのか、詳しく見ていきましょう。
M2 CS Racing Series
BMW M2をベースにしたレース専用車両「BMW M2 CS Racing」のワンメイクレースです。
ヨーロッパで開催されている「M2 CS Racing Cup」のレギュレーションに準拠した、アジアで初の「BMW M2 CS Racing」を使用したBMW公式レースとなっています。
使用する「BMW M2 CS Racing」の最高出力は最大450馬力を発揮し、サスペンションやブレーキをレース用に強化したものを搭載。
一方、ABSやDSCなどドライバーをアシストする機能が搭載されていたり、カーボンパーツに変わるプラスチックパーツが採用されていたりと、なるべく参加者のハードルが低くなるように設計されているのも特徴です。
ちなみに2024年シーズンは、TECH-M、GOOU、K-TEC、未来都市開発、ABE MOTORSなど、全部で6チームが参戦しました。
MINI CHALLENGE JAPAN
イギリスで発祥したMINIのワンメイクレースを手本にしたレースです。
「F56型 MINI JCW」ベースのレース専用車両を使った「JCWクラス」と、公道も走れるナンバー付き車両を使った「CPSクラス」の2つが存在します。
可愛いらしいMINIが熱戦を繰り広げる姿は見応えがあり、毎戦多くのファンが観戦に訪れます。
Toto BMWはBMW Motorsportの認定正規ディーラーです。
当社ダイワグループのToto BMWは、「BMW M2 CS Racing」を取り扱う「M Motorsport Dealer」です。
※現在「BMW M2 CS Racing」は東日本担当の「Toto BMW」と、西日本担当の「Elbe BMW」の2社からご購入いただけます。
Toto BMWでは、BMWのモータースポーツのDNAを皆様に感じていただけるよう、車両販売だけではなく、購入後のメンテナンスやライセンス取得、レース参戦のサポートも行っております。
また、当社では、モータースポーツを通して得られる成長や経験、達成感は仕事と通ずるものがあるとの考えのもと、社内チーム「DGMS」を立ち上げ「BMW M2 CS Racing」に参戦しています。
「挑戦すればできる。努力すれば成果に繋がる。」をスローガンに掲げ、ダイワグループに所属するドライバーやメカニック、スタッフが一丸となって挑戦。
2024年シーズンは55号車の石井 一輝選手がドライバーランキング3位、東風谷 高史選手が9位を獲得。チームランキングでは見事総合優勝を勝ち取りました。
まとめ
BMWのレースの歴史や、現在のモータースポーツ活動についてご紹介しました。
ツーリングカー選手権やF1、ラリー、耐久選手権。BMWは世界の自動車メーカーと競うことで、量産車の技術を向上させてきました。
もちろん現在も、モータースポーツを通して発展を続けています。
国内では「BMW & MINI Racing」や走行会の開催など、BMWやMINIのオーナー様に楽しんでいただけるような体制も整えられています。
レースにご興味がある方や、これから始めてみようとお考えの方は、ぜひ当店にご相談ください。精一杯サポートをさせていただきます。