BMW M社の歴史 Part.3

MモデルとMパフォーマンスの違い

現在M社が手がけるモデルには「M」と「Mパフォーマンス」の2つの種類があります。
ここでは簡単に両者の違いを説明いたします。

Mパフォーマンスは「通常」の最上級


Mパフォーマンスモデルは通常のBMW車の最上級モデルです。
専用設計されたMモデルとは異なり、通常のモデルのエンジン、足回り、空力パーツなどをM社がチューニングし、高性能化したものがMパフォーマンスと呼ばれます。

現在のラインナップ

M2コンペティション


初代M3の再来と言われるピュア・スポーツモデル。
M4クーペ譲りの「S55B30A」エンジンをコンパクトなボディに搭載したその走りは「駆け抜ける歓び」を最も純粋に表現したモデルといえます。

M4クーペ コンペティション


初代M3の正統な直系後継車といえるのがM4クーペ コンペティションです。450psを発生する「S55B30A」エンジンと、そのパワーを余すことなく引き出し、0-100km/h 4.1秒(7速 M DTC装着車)という圧倒的な加速性能を可能にするトランスミッション。
またオプションでサーキット走行でも高い耐久性を持つMカーボン・セラミック・ブレーキ・システムをセレクトできるなど、レースで勝つことを義務づけられたM社を具現化したモデルです。

M5コンペティション


かつて「羊の皮を被った狼」と称されたM5ですが、625ps/750Nmという途方もないパワーを手に入れたM5コンペティションは今や「羊の皮を被ったチーター」と呼ぶべきでしょう。
一見普通の4ドアセダンのようでありながら、Mカーボン・ルーフなどで軽量化を図るその姿は、クラーク・ケントが変身するスーパーマンならぬ「スーパースポーツサルーン」と言えるかもしれません。

M8クーペ コンペティション/M8グランクーペ コンペティション


現在M社が送り出すMモデルの頂点に君臨するのがM8クーペ コンペティション/M8グランクーペ コンペティションです。
BMWの量産モデルでは最もパワフルなエンジンを、流麗でエレガントなクーペボディに搭載します。
BMW M社の歴史全てが込められた1台と言えるでしょう。

X3M/ X3Mコンペティション


SUVでありながら、レースへの情熱も忘れない。
そんな一見矛盾したテーマを両立させているのがX3M / X3Mコンペティションです。
510ps/600Nmというハイパワーエンジンを搭載し(X3Mコンペティション)、0-100km/h 4.1秒という加速性能はM4クーペ コンペティションと同等。
あらゆる道を高次元に駆け抜けたい時に選ぶべき1台です。

X4M/ X4Mコンペティション


X3M/ X3Mコンペティションの性能を、流麗なクーペボディに納めたのがX4M / X4Mコンペティション。
よりスポーティーに、よりパーソナルにという方におすすめしたい1台です。

X5Mコンペティション


高級SUVのパイオニアであるX5のボディにM5コンペティションと共通のBMW量産モデル最強エンジンを搭載したX5Mコンペティションは、オフロードからサーキットまで、路上の全てを制覇する「陸の王者」です。

X6Mコンペティション


今でこそ他メーカーのSUVにもクーペスタイルが見受けられますが、
その先駆けとなったのはX6。
その美しいクーペスタイルにBMW最強の走行性能を組み合わせたX6Mコンペティションは、M8クーペ コンペティション/M8グランクーペ コンペティションと並ぶ、もう一つの「トップ・オブ・M」と言えるのかもしれません。

ライター情報

BMW Column編集部

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