【ドイツ・レポートVol.3 】ついにニュルブルクリンク ノルドシュライフェへ

BMWの故郷ミュンヘンから聖地ニュルブルクリンク体験レポート2024!

フランクフルトから北西へ約180km、ニュルブルクの街にあるのがBMWの聖地ニュルブルクリンクです。

北緯はなんと樺太とほぼ同じ、真夏のシーズンでも夜は肌寒くなります。

ニュルブルクリンクサーキットとはグランプリコース全長5.148kmのクローズドコースとノルドシュライフェ(北コース)全長20.832kmからなる合計25.378kmのコースの総称です。

北コースは通称グリーンヘルと呼ばれ道幅も狭くコース全体で300mの高低差を持ち、コーナーの多くがブラインドコーナーとなっている過酷なコースです。

我々はサーキットの程近く、レース関係者が集う石焼ステーキの店ピステン・クラウゼに併設されたホテルにチェックインすると早速、レーシングレンタカーの専門店に向かいました。

そこでサーキット用にチューニングされたMINI Cooper S F56をレンタルし、店舗で簡単な走行レクチャーを受けました。

ニュルブルクリンクサーキットの北コースは平日の17:00から19:30までフリー走行の時間になります。

ドイツはこの季節、日没が21:00となりますので夕方でも十分明るい時間となり、そこに数百台のサーキット好きのドライバーがドイツはもちろん世界各国からマイカーやレンタカーで集まりコースインしていきます。

我々の本日の目的はドライビングでは無く、ノルドシュライフェのコースを知ること。
それもプロのドライバーの運転で。

そのドライバーとはなんと、1990年からニュルブルクリンク24時間レースに参戦し、2024年は日本人で唯一ニュルブルクリンクシリーズに全戦参戦、ニュル・マイスターとも呼ばれる木下隆之選手です。

その助手席に乗りノルドシュライフェを疾走、木下選手は狭く先の見えないコースをひとつひとつ解説しながら慣れた様子で目の前の車をパスしていきます。

アップダウンの多いコースはまさに絶叫マシン!もちろんプロの運転ですから安心感はありますがそれでも初めての縦横無尽の重力に、コースを覚えるどころか4点式シートベルトで拘束されたレカロのバケットシートにしがみつくのが精いっぱいで約10分間の体験を終えました。

「これで通常のレースの6割ぐらいのスピードです。」と木下選手。

24時間レースでは街灯の全く無い同じコースを走るので目を閉じても走れるぐらいじゃないと話にならない。と、その日から砂子塾の皆さまと合流した夜の石焼ステーキ店での会食では木下選手から色々なレースの話を伺いました。

 

さて次回Vol.4はいよいよニュルブルクリンク走行編そして最終回です。

ライター情報

BMW Column編集部

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